1.データ構築、システム・データ移行
◆作業の概要、目的、タイミング
新システム稼働に必要なマスターデータなどを準備しておく。
- 多くの業務システムでは、あらかじめある程度のデータが登録されていないと、業務で使えない。
(全くの新規システムではなく)旧システムから新システムへと移行する場合、システムの切り替えおよびデータの移行を行う。
いずれも、ユーザ側の情報システム部などがやることもあるが、技術者側が委託されて担当することもある。
◆事前に必要なもの、情報
この作業の前段階として以下の作業を行い、また、作業に必要な情報として以下のものや情報等を用意しておく。
| この前の作業 | 事前情報、他 |
|---|---|
| ・(製造~テスト) ・(納品) |
・作成したプログラム・データ・ドキュメント ・元データ ・(顧客・ユーザ側の)業務状況 |
◆具体的な作業項目、手順
新規システムや新機能などの稼働時には、必要に応じて初期データを構築する。
- 販売管理システムなどの場合、あらかじめ商品データ、担当者データ、(既存の)顧客データなどが登録されていないと、販売データが作成できないことがある。
- 稼働時に登録されていないといけないデータを洗い出す。
- (既存の)商品データ、担当者データ、顧客データなど
- 業務でシステムを使う時に、あらかじめ登録されていないと困る性質のデータがある。
- 初期データが必要なものについて、その元データを準備する。
- 紙の資料になっていたりする。
- いろいろなところにバラバラに存在しているものもあるので、1ヶ所に集めておく。
- Excelなどでデータが入力されていることもある。
- 元データに準じて、データをシステムに入力する。
- 入力ミスがないよう、くれぐれも注意する。
- 元データがExcelやCSVファイルであれば、形式の変換(データコンバート)やインポート/エクスポート機能を利用することもできる。
- 入力されたデータの状態を、システムで確認する。
- データ件数が合っているかどうか、内容が合っているかどうか
(全くの新規システムではなく)旧システムから新システムへと移行する場合、
システムの切り替えおよびデータの移行を行う。
- 移行すべき項目を洗い出し、移行スケジュールを立てる。
- システムを止めると業務に支障が出る場合は、長時間止められない。最短時間で切り替えられるよう、きちんとスケジュール化しておく。
- 休日や夜間に切り替えることもある。
- 場合によっては、一時的に並行稼働させることもある。その際には、データの整合性に注意する。
- データの移行(コンバート)を行う。
- 旧システムと新システムでは、データの形式が違うことも多い。その変換作業が必要になる。
- コンバート用のプログラムが必要になることもある。
- データの不整合や欠落、破損、流出などがないよう、最新の注意を払う。
- 新システムでの確認をする。
- 移行データが新システムの運用環境で問題なく動作するか、確認する。
- システムが止まると業務に支障が出る場合は、特に慎重に入念に行う。
- 移行スケジュールに従って、システムを切り替える。
- 移行作業が終わっても、通常業務が問題なく行われるかどうか様子を見る。
◆成果物、最終イメージ、作業例
この作業で以下の成果物を出す。または完成イメージの状態にする。それをこの後の作業につなげる。
| 成果物、完成イメージ、他 | この後の作業 |
|---|---|
| ・移行が無事に終わること | ・(導入支援) |
◆作業上のポイント、注意点
新規であれ移行であれ、ユーザの本番データを扱うことになる。
- ユーザの業務データは「機密情報」である。くれぐれも扱いに注意する。
- 欠落、破損、流出などがあれば、責任問題や訴訟問題にもなる。
業務のスケジュールに配慮し、なるべく影響を与えないようにする。
- 切り替えや確認は、思ったより時間がかかるもの。あらかじめ作業項目と作業量を細かく想定し、余裕を持ってスケジュール化しておく。
大規模システムの環境構築や新旧切り替え作業などの様子は、ネットの業界ニュースや業界誌などでも時々紹介される。
- 日頃から情報収集をする。
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