10.設計書の提示・確認、仕様変更への対応
◆作業の概要、目的、タイミング
まとめた設計書を顧客・ユーザに提示し、必要であれば説明する。
- 内容について承認をもらう。「成果物」としての位置付けとして扱われることもある。
これ以降、基本的にこの設計書の内容に準じて、開発作業を進める。
- 仕様変更には、慎重に対応する。
◆事前に必要なもの、情報
この作業の前段階として以下の作業を行い、また、作業に必要な情報として以下のものや情報等を用意しておく。
| この前の作業 | 事前情報、他 |
|---|---|
| ・設計書の作成 (メニュー体系図の作成、画面設計、機能設計など) |
・設計書の内容を把握していること (以下、仕様変更の対応として) ・ヒアリングで得た情報 ・一般的な/最新の業界・技術情報 ・対象システムの業務知識 ・技術知識(マシン、ソフト、プログラム言語) |
◆具体的な作業項目、手順
ある程度内容が固まった後や、ドキュメントとしての設計書がまとまった後で、仕様変更を依頼されることがある。
- とりあえず、変更内容とその理由を聞く。
- 変更に応じるかどうかの判断材料や、応じる場合の条件などを検討する。
- 作業の難易度、量(範囲)、かかる期間(時期)、変更による他への影響範囲、担当要員の有無、全体コンセプトとの整合性、そもそもの必要性、...
- 追加予算の依頼、製造期間延長の依頼、要員増加の検討、次期開発案件としての提案、...
- 変更に応じるかどうかを決める。必要に応じて、製造スケジュールや担当分担などを調整する。
仕様変更を放っておくと、ドキュメントと実態の整合性が取れなくなるので、必ずドキュメントも修正する。
- 一度ドキュメントを正式納品してしまっている場合は、それを直接変更することはせず、別紙として変更内容を記載する。
直接変更する場合は、必ず「変更履歴」を残す。「いつ、どんな理由で、どこの何がどう変わったか」
◆成果物、最終イメージ、作業例
この作業で以下の成果物を出す。または完成イメージの状態にする。それをこの後の作業につなげる。
| 成果物、完成イメージ、他 | この後の作業 |
|---|---|
| ・設計書 | ・設計書の確認、顧客の了解 ・開発環境準備、構築 ・製造 |
◆作業上のポイント、注意点
もとの仕様や作業範囲があいまいだと、「当然これも含まれていると思っていた」といって追加・変更を求められる。
それが明確になっていることが、仕様変更によるトラブルを防ぐ第1条件。
仕様検討・調整段階での議事録・メール・メモなどは、必ず残しておく。
確定後の変更依頼などに関するものも同様。
- 言ったことを忘れてしまったり、以前は「A」と言ったが今度は「B」と言い出した、などと話が二転三転することもある。振り回されてころころ変更するのは手間が大きい。
やり取りの議事録・メール・メモなどが残っていれば、「あの時Cさんがこう言った」という証拠になる。
すべてを「ダメ」と言っていたら、信頼関係にも影響が出る。
作業工数への影響が少ない小さなものは、(無条件で)引き受けることもある。
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