2.進捗管理
◆作業の概要、目的、タイミング
設定した作業スケジュールに対しての、進み具合のチェックを定期的に/随時行う。
- スケジュール通りに進まない場合や、予定外作業が多い場合などは、必要に応じて調整する。
これらは、どんな業務であっても何らかの形で行われる。
◆事前に必要なもの、情報
この作業の前段階として以下の作業を行い、また、作業に必要な情報として以下のものや情報等を用意しておく。
| この前の作業 | 事前情報、他 |
|---|---|
| ・(随時) | ・スケジュール表 ・技術知識など、求められる作業をするための知識 |
◆具体的な作業項目、手順
設定した作業スケジュールに対して、進み具合のチェックを定期的(日次、週次、...)に、または随時行う。
- 「状況の把握」と「問題発生の検知とその対応」が、主な目的。
進捗チェック時には、主に以下の項目に注意する。
予定作業それぞれの進み具合/終了予定の目途
- できるだけ具体的に「何がどれだけ終わっているか」「どんな状態のものができているか」を把握する。
- まだ完了していない場合は、いつまでに終わりそうかの目途を立てる。
完了状態に対して「何%程度できているか」といった数値で表すのもいい。
予定外作業の有無と状況
- 当初予定になくても、ある作業をしていたら「これもやらないといけなくなった」ということはある。
それらがなぜ発生したか、どんな状況かを把握する。
作業上の問題点
- 作業を進める上で、何か問題があるか、それはどんな問題かを把握する。
- 作業が遅れている場合や着手できない場合などは、特に注意する。
ただ単に「遅れている」だけでなく、「なぜか」が重要。
残作業の有無
- 現状の残作業として、何があるのか、それらがどの程度の作業量なのかを把握する。
次の予定
- 残作業も含め、以降の作業予定を把握する。
スケジュール通りに進まない場合や、予定外作業が多い場合などは、必要に応じて調整する。
- スケジュール遅れ
問題があって思うように進まない場合や、やってみたら思ったより時間がかかったり難しかったりする場合など。 - 予定外作業の発生
当初スケジュールに漏れが多い場合や、作業目的そのものが変わってきている場合など。
一時的なものなら何とかなるが、そうでない場合はスケジュールを組み直すほうがいいことも多い。
調整方法としては、以下のようなものが考えられる。
作業内容の再確認
- ある作業について「何をどこまでやる作業なのか」「作業結果として残さなければならないものは何か、どんな形のものか」のイメージが甘かったり勘違いしていたりすると、やってみたら思ったより大変だったり、求められる成果物ができあがらなかったりする。
- 作業内容や成果物イメージをもっと具体的に再確認することで、実態に即した進め方を取ったり方向修正をしたりする。
進め方の再検討
- 段取りが悪いので思うように進まない、ということは多い。
- 準備の徹底や、やり方を変えることでスムーズになるかどうか、再検討する。
- 細かい作業順を変える
- 効率的なツールを取り入れる
- ソフトの便利な機能を利用する
- ...その他
担当者の増員や入れ替え
- 当初の作業量見積もりが甘かったり、作業量そのものが絶対的に増えてしまったり、担当者の経験や得意/不得意によって進まないことがある。
- 担当者を増やしたり入れ替えたりすることで対応できるか、検討する。
期限の再設定
- 進め方を変えられなかったり要員の調整がつかなかったりすれば、現状のまま、とりあえず期限を遅らせる。
(あまり根本的な調整法ではない。後作業に影響を与えることもあるので注意。)
必要な情報収集
- 知識がともなわなかったり、必要な情報がないので進められないことがある。
- 担当者だけでただ考え込んでいるのではなく、別担当者やプロジェクト内で相談し合ったり、プロジェクト外の人にもどんどん協力をあおいだり、参考資料を集めたりする。
- (顧客など外部の人に)依頼している情報が来ない場合は、督促するなどして調整する。
◆成果物、最終イメージ、作業例
この作業で以下の成果物を出す。または完成イメージの状態にする。それをこの後の作業につなげる。
| 成果物、完成イメージ、他 | この後の作業 |
|---|---|
| ・スケジュール表 (作業項目の一覧、予定作業日・期間・期限、担当者、などが書かれたもの) |
・(設定された作業) |
◆作業上のポイント、注意点
プロジェクトをスムーズに進めるには、とにかく、情報共有を徹底することが一番重要。
- チームの中で「今、誰が何をやっていて、どんな状況か」をみんなが常に分かっていること!
- 分からなくなると、チーム全体が効率的に活動できなくなる。また、作業をしていても不安になったり、チームの雰囲気にも影響する。
情報共有の際には、できるだけ具体的な事実を把握するようにする。
- 「だいたいできた」「ちょっとだけ手を付けている」のようなあいまいな言葉で表現していたら、甘い。
- 具体的なレベルまで分かるようにする。
ex. 「○○書の△△部分が、内容の検討が終わったが、資料にしていない」
ex. 「○○画面のプログラムはできていて、今△△さんのチェック待ちになっている」
作業を進める上で問題があった時、1人で考え込んだりしない。
- 誰か1人が問題を抱え込んでその人の作業が止まると、(チーム全体の中で)その前後の作業にも影響を与える。
- 「問題を誰かに相談する」ということは、「誰かに迷惑をかける」ということではなく、むしろ「解決する」こと。
「問題を1人で抱え込む」ことこそ、「チームに迷惑をかける」ことにつながる。
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