5.ハードウェア/ソフトウェア

◆作業の概要、目的、タイミング

企画案を実現するために必要なハード/ソフトの候補を洗い出し、最適なものを選定する。
  • 必要な機能、コスト、現状の環境、ユーザレベルなどを意識する。
企画案があいまいな状態では、必要なハード/ソフトを考えようがない。(企画案がだいたい出そろってから、または)
企画案の検討と並行してハード/ソフトを検討する。
  • システムに求める機能が変われば、必要なハード/ソフトも変わる可能性がある。
  • だいたい出そろっているのを待っていると遅くなることもあるので、並行して検討することが多い。

◆事前に必要なもの、情報

この作業の前段階として以下の作業を行い、また、作業に必要な情報として以下のものや情報等を用意しておく。

この前の作業 事前情報、他
・企画案の検討
・ヒアリング
・企画案(概案~詳細)
・関連システムの情報
・一般的な/最新の技術情報
・各ベンダー/製品のHP/資料

◆具体的な作業項目、手順

企画案を見渡し、それを開発~運用するために必要なハードウェア、ソフトウェアを洗い出す。  
一般技術情報や各ベンダー/製品の情報を調べ、企画案にマッチするハードウェア、ソフトウェアの候補を出す。  

コンピュータシステムで一般的に使われるハード/ソフト
  • ハードウェア(マシン、プリンタ、周辺機器)
  • ネットワーク(回線、周辺機器)
  • OS
  • ミドルウェア
  • DB
  • 開発ツール
  • プログラム言語
  • その他
そのシステムのすべてで同じものを使うとは限らず、特定の箇所にのみ必要なハード/ソフトもある。  
開発~運用の全局面を考え、洗い出す。
  • サーバ用/クライアント用
  • 開発環境用/動作環境用
  • その他
ハード/ソフトの、主な選択基準
  • 必要な機能が盛り込まれていること
  • コストが現実的であること
  • 他のハード/ソフトとの相性、(ユーザの)既存環境との相性
  • 似たようなシステムでの、導入事例
  • 想定するユーザが十分操作できるものであること
    (レベル、これまで使っていたものと似ているので使えそう、など)
  • ある程度の実績があること
    (出始めのものや、まだあまり出回っていないものは、他ハード/ソフトとの相性が分からなかったり、詳しい人が少ないので使いこなすのに苦労したりする)
  • その他
新規で購入するだけでなく、今持っている資産をできるだけ活かすようにする。
  • あらかじめ、現状の環境を聞いておく必要がある。
ユーザの運用環境に新規で必要になるものがあれば、ユーザにお金を出して用意してもらわないといけないので、きちんと説明する。
  • 必要なハード/ソフトの一覧
  • それぞれの役割、主な機能
  • コスト
  • その他
保守サービスの必要性、サービス内容、コストも検討する。
  • 保守:トラブル時の対応、修理・交換、問い合わせ対応、など
  • 購入費用が安くても、バージョンアップに大きな手間やコストがかかったりすれば、トータルでの費用は高くつくこともある。導入後のことも考える。
サーバやネットワーク、その保守については、レンタルサーバ(ホスティング)やハウジングという手段もある。
  • レンタルサーバ(ホスティングサービス)
    サーバの容量の一部を間貸しする、またはサーバ1台を貸し出すサービス。通信事業者やISP(インターネットサービスプロバイダ)などが自社設備を使って提供している。
    事業者は、サーバや回線を自前で用意できない顧客からコンテンツを預かり、インターネットに接続された自社サーバで公開する。
    ほとんどのサービスでは、1台のサーバを複数の顧客で共有する形になっており、使える容量の上限があらかじめ定められている。一般に、上限容量が多ければ多いほど高価になる。
    単にサーバの容量を貸し出すだけでなく、CGIを用いた掲示板やオーダーフォームなどの仕組みを提供している事業者や、独自ドメインでの運用やWebサイトの作成代行などの付加サービスを提供している事業者もある。
  • ハウジングサービス
    顧客の通信機器やサーバを、自社の回線設備の整った施設に設置するサービス。通信事業者やISP(インターネットサービスプロバイダ)などが行なっているサービスで、高速な回線や耐震設備、安定した電源設備などを安価に提供することができる。業者によっては、機器の保守や監視を請け負うところもある。
    サーバなどの機器はすべて顧客が用意したものを使い、事業者は場所と回線、電源などを提供する。

◆成果物、最終イメージ、作業例

この作業で以下の成果物を出す。または完成イメージの状態にする。それをこの後の作業につなげる。

成果物、完成イメージ、他 この後の作業
・必要ハード/ソフトの特定 ・予算、スケジュールの検討
・提案

◆作業上のポイント、注意点

機能やコストなどいくつかの選定ポイントがあるが、何を重視するかは顧客によって違う。
勝手に決めつけず、必ず顧客の意向を確認する。
  • かといって、ただ「機械はどうしますか」と聞いても、技術的にあまり詳しくないユーザであれば判断がつかないことも多い。
    可能な選択肢それぞれのメリット/デメリットを説明したり、一般的な選択パターンを提示してあげることも必要。
高性能・大容量のハードウェアや多くの機能を持ったソフトウェアを導入しておけば、とりあえず何でもできる。  
ただ、その費用を負担するのは顧客となる。
  • ぎりぎりの機能のものを選んで(稼働後に)足りなくなったり、使わない機能ばかりでもったいなかったりしないよう、機能とコストのバランスを考える。
実際には、「このマシンを使いたい」「このソフトを使いたい」というニーズが先にくることもある。  
その場合はニーズに合わせ、そのマシン/ソフトに合わせるようなシステム企画を立てることがある。

最新製品の動向や他社のシステム開発事例などは、業界雑誌(「日経○○」など)やネットの業界サイトなどによく出ている。
日頃から情報収集をして、知識を増やしておく


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