2.メニュー体系検討、調整

◆作業の概要、目的、タイミング

企画時のおおまかな画面遷移を再確認し、実際に操作する/製造することを想定して、詳細部分も含めてきちんと検討する。
  • 業務の内容やシステム・ユーザの目的に応じて必要な画面を再確認し、各画面の役割を明確にする。
  • 通常の流れだけでなく、イレギュラーな流れなども考慮し、業務での使用に支障がない流れを作る。
  • 製造に使う予定の開発ツール・プログラム言語などの特性を考慮し、技術的にも現実的なものにする。

◆事前に必要なもの、情報

この作業の前段階として以下の作業を行い、また、作業に必要な情報として以下のものや情報等を用意しておく。

この前の作業 事前情報、他
・提案
・提案で仕事を受注し、開発プロジェクトとしてスタートできること
・企画案(提案書)
・ヒアリングで得た情報
・一般的な/最新の業界・技術情報
・対象システムの業務知識
・技術知識(マシン、ソフト、プログラム言語)

◆具体的な作業項目、手順

システム設計の第1段階として、まず全体の枠組みや流れを再確認することから始め、だんだんと個々の詳細部分も含めて定義していく。

1.業務の内容やシステム・ユーザの目的を再確認し、システムとして必要な機能を再定義する。
2.各機能の流れと、そのベースとなる業務の基本パターンを再確認する。
  それに基づいて、必要な画面・帳票を再度洗い出す。各画面・帳票の役割を明確にする。

  • 使う人の立場に立ち、「いつ/どこで/誰が/何をやるか」をシステムに表す。
  • システムに必要な機能をもれなく配分し、抜け落ちや重複がないようにする。

 業務上の意味を持つ主要な画面だけでなく、確認画面やエラーメッセージなど
 画面として用意する(作成する)必要があるものはすべて洗い出し、流れの中に組み込む。

  • システムなので、「次の画面に進む」だけでなく「元の画面に戻る」ことも考える。
  • 何を「エラー」として取り扱うか、どんなメッセージが必要か、を検討する。
  • どこでどんなチェックをするか、エラーの場合はその後どう処理するか、どんなメッセージを出すかを検討する。
  • 画面の進み方・戻り方、エラーやメッセージはシステムの各所・各画面で起きるが、動き方、エラーの扱い方やシステムメッセージの出し方、文言などをできるだけ統一する。
  • この時点で、機能の漏れや重複がないよう、注意する。
    (入力すべき項目を入力する画面がどこにもなかったり、同じことをする部分が何ヶ所もある、など)

 マシンや言語によって、よくある流れや表示の仕方があるので、それを知りなるべく準じる。

  • よくあるやり方に準じたものでないと、見た目の印象と実際の操作方法・手順が違うことになり、ユーザが操作しにくくなる。
  • よくあるやり方に準じたものでないと、プログラムに無理が出て、技術的に実装が難しくなることがある。

 業務の基本パターンだけでなく、例外的な業務パターンもある。それを洗い出し、システムでの扱いを検討する。

  • 例外パターンは、洗い出せばキリがない。取り込みすぎるとシステム的に煩雑になるので、「どこまでをシステムで扱うか」を切り分ける。
  • 頻度が少ないものなどであれば優先度を下げ、システムに取り込まないことも考える。

 過去のシステムの作り替えなどであれば、同じようにできる部分は、なるべくそうする。

  • ユーザは以前のシステムの操作に慣れているので、まったく違うものにすると、とまどいが大きい。
  • 技術要素が大きく変わる場合、同じ流れにすると(技術的に)無理が出ることがある。
    その場合は、新しいやり方を取り入れる。

3.全体を振り返り、システム起動からの一連の画面・帳票・機能の流れの確認をする。


◆成果物、最終イメージ、作業例

この作業で以下の成果物を出す。または完成イメージの状態にする。それをこの後の作業につなげる。

成果物、完成イメージ、他 この後の作業
・メニュー体系案 ・メニュー体系図作成
・共通デザイン定義
・画面設計

◆作業上のポイント、注意点

業務上の必要性と、システム的な必要性のバランスを取る。
  • ユーザの利便性や操作性だけを見ると、技術的に実装が難しくなったり、作業量が増えたりすることがある。
  • 技術的な都合だけを見ると、操作上分かりにくくなったり、使いづらくなったりすることがある。
具体的な操作イメージを想定し、例外的な処理やエラー処理、メッセージ処理なども含めて、  
できるだけ漏れなく洗い出す。
  • 以降の設計~製造~テストの担当分担や作業スケジュールは、画面(・帳票)単位になることが多い。
    ここで漏れがあると、作業量やスケジュールに影響を与える。
目に見える部分の動きなので、画面遷移がユーザの意識と異なると、違和感を与えたり業務に不都合が起きることがある。  
設計者だけで決めてしまわず、ユーザにもきちんと確認を取ること。 
  • 目に見える部分は、ユーザからのツッコミが一番入りやすい。
システムを考えていると、つい細かいこと(表示する文言、色、デザインの詳細、...)を議論しがちになるが、  
この段階でそういった話をするのは、あまり効率のいいことではない。 
  • 後になって流れが変わった場合、詳細部分を全部決め直さないといけないこともある。
  • 先にシステム全体の枠組みをある程度固めてしまったほうが、(全体としての)作業の手戻りが少ない。
    また、各画面の役割や機能をきちんと配分することで、そこに配置するデータ項目などもおのずと決まってくるはず。

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